規文堂の中でも特に人気の高い定番商品、木製書架についてのコラムです。
哲学的な問いですが、「書架」って何でしょうか?
本が入れば書架でしょうか?
家の本棚と何が違うのでしょうか?
図書館の書架
書架とは”情報を集約して発信する什器”だと考えています。
書籍にはたくさんの経験、知恵、そして出会いが込められています。
これを集約して、利用者の方々にお届けするのが書架の役割です。
当然、単なる書籍の収蔵だけでなく、サインによる分類の表示や、手に取りやすい工夫により、いかに情報を届けるかが重要になってきます。
機能の面だと、規文堂が製作する図書館向けの本棚は、棚の可動ピッチが12.5mmになっています。12.5mm単位で本棚が動かせるというのは、かなり細かい基準です。
これは、A5、B5、菊判、文庫新書などあらゆる高さの本を収納する上で最適な間隔なのです。実際に、ギリギリの高さまで本を収容している図書館は多いです。
こうした現場のニーズに合わせて、書架は進化してきました。
では、この細かさを実現するために、どんなパーツが使われているのでしょうか?
こちらが棚柱レールです。市販のダボ(穴が開いていてそこに差し込む形式)に比べ、かなり目が細かいですね。ステンレス製なので、耐久性も抜群です。
ここに、棚受けをパチッとはめれば、棚板を載せて完成ですね!
規文堂の棚受けは、本の頭がぶつからないように半円形になっています。これも図書館に特化した仕様です。あらゆる書籍は利用者・所有者の「財産」なので、これを守るために様々な工夫がなされているのです。
規文堂の棚板 落下防止キャップ
これに加え、図書館では地震対策も大きな課題となっています。
地震時に棚板や本が飛び出し、ケガにつながるのは勿論、避難経路を塞いでしまうおそれもありますよね。これを防ぐため、規文堂では棚板に落下防止キャップを仕込んでいます。これは、棚板を設置した後にストッパーをスライドさせることで、棚板を固定することができる優れものです。
「棚の高さが変えられる」と「棚板が地震で落ちない」を両立した書架はそうそうありません。
図書館は様々な利用者を想定するものであり、そこで使用する家具の品質も当然高くなくてはいけません。
木製書架の種類
S型書架
木の温もりを生かした突板による、規文堂の王道仕様です。
本物の木である突板で仕上げているため、耐久性がとても高く、まさに図書館のために生まれた書架です。
https://www.kibundo.co.jp/catalog/digital2/html5.html#page=8
ビーチ型書架
色合いがやわらかく、小中学校や児童施設向けのデザインです。 R形状を採用することで、衝突事故の防止としています。
棚板は12.5mmピッチで可動、地震時の落下防止キャップも完備しています。
頂部にはレールが仕込まれており、配架に応じてオススメの書籍を展示することが可能です。
ログシリーズ
2020年に新しく出た、ローコストの書架です。
集成材をベースにしており、塗装することで質感を担保しています。
書架は上記と同じく12.5mmピッチで可動、地震時の落下防止キャップも完備しています。
※塗装は特注色も可能です。
https://www.kibundo.co.jp/catalog/digital/html5.html#page=27
無垢材書架
本物の木板(無垢板)から切り出した、こだわりの書架です。
この接合部(フィンガージョイントという)の加工が出来る職人は、国内でもかなり限られます。
棚板は固定ですが、昔ながらの味のある書架をお求めの方にはオススメの一品です。
https://www.kibundo.co.jp/catalog/digital/html5.html#page=28
執筆: 規文堂 企画部
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