
こどもの読書週間ということで、今回は子供向けの読書コーナーについて考えてみたいと思います。
インターネットや電子書籍の普及も進んでいますが、紙の本は今でも重要な教育ツールです。
こどもたちは自分で本を探し、選び、読むことで「情報リテラシー」を獲得していきます。

以下では、あまり知られていない子どものための家具選びについて記載していきます。
まず、机椅子をどうやって選ぶのか、解説します。
読書や勉強に最適な机椅子の高さは、以下の通りです。

低学年用と大人向けの椅子はずいぶん寸法が違いますね。
ちなみに規文堂の椅子(TY型)で比較してみると、こんな感じです。

その他、学校家具によくあるトラブルが、机の天板や縁に穴が開いた、傷がついた、というもの。
誰かが鉛筆でガリガリやっちゃったんでしょうか、、痛ましいです。

閲覧机の値段はピンキリですが、
基本的に、値段が高い方が天板の板が厚く、穴が開きにくいです。
また、子供が使う机選びのポイントとして、「耐摩耗性」が挙げられます。
ゴシゴシこすっても削れない性質のことです。
高い耐摩耗性を持つ材料として、今は”メラミン化粧板”という、樹脂を含浸させたシートを天板に使うのが主流です。
どうしても天然木を天板に使いたい場合は、PET樹脂塗装という特殊な塗装を施します。

少しお値段しますが、表面の削れを防ぐために大切な処置なのです。
子供向けの家具は、サイズが特殊でなおかつ強度が求められる特殊な部類です。
しかし、家具業界全体で見たときの流通量はまだまだ少なく、既製品でぴったりの製品を探すよりも、家具メーカーに特注で作ってもらう方が安くて早いケースも多々あるのです。
ところで、子供の活字離れが叫ばれて久しいですが、
その中でも人と本のマッチングを行うために大事な取り組みがいくつかあります。
・おすすめ本の展示
(一番手軽で分かりやすい)
・ビブリオバトル
(本を紹介し合い、読みたくなった本に投票する書評ゲーム)
・学生選書
(学生たちを本屋に連れて行って図書館に入れる本を選んでもらう「選書ツアー」を実施する学校もあるそうです)
この辺りの選択は、学校の先生や司書さん達の手腕が問われるところではないでしょうか。

少し背中を押してもらうだけで、読書にのめり込める子供も多いと思います。こどもの読書週間を契機に、本好きの子供が増えると良いですね。
規文堂も、図書館家具のメーカーとして、質の良い読書や教育に携われたら本望です。
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